2月5日(水) 13:00~15:00 場所:ワールドインポートマート5F
共進ペイパー&パッケージはパッケージ専門の印刷通販というビジネスを立ち上げた会社だ。元々、製品に特化した紙の開発等、技術主導でビジネスを伸ばしてきた印刷会社(紙卸)である。ビジネス成功の秘訣はオフセット印刷によるパッケージ印刷とは別に、ハコプレというデジタル印刷中心の印刷通販ビジネスを立ち上げたことにある。ハコプレの成功は独特の着目点と努力、特にWebサイトの出来の良さが特筆すべき点だ。
デジタル印刷と言っても初期にはトナー機を利用していたが、インクジェットのJetPressで軌道に乗り、そして東洋初のプライムファイアーの導入と続いていく。その辺のハウツーを詳しく説明いただく。またハコプレ事業はパッケージだけではなく紙バッグへの展開も進んでおり、POPや今後の計画等、何が成功の秘訣なのか?逆に失敗(難しい点)なのか??等にも触れたい。
ユニバーサルポストは広島の印刷会社である。デジタル印刷を導入して成功している印刷会社にフォーム印刷が多い中、純粋な商業印刷を中心に発展してきた印刷会社だ。地方大手スーパーが一番のクライアントで、オフ輪等でチラシを印刷してきた。ユニバーサルポストのポストも郵便とは関係なくPut Our Spirit Togetherの頭文字を取ったもので、社員からの公募で付けられたということだ。ユニバーサルだけ喜瀨社長が付けたということである。
DMは全くやっていないかというと、そうではなくXerox社のC800やトナー機等でバリアブルやDM等はやっていた(いる)。10数%の売り上げは持っており、将来20%程度に上げたい希望がある。今回SCREENのHD520+を導入した最大理由は超短納期であり、従来のオフセット印刷の納期ではやっていけないという喜瀨社長の判断である。その辺の話を直接聞き、今後の計画等も可能な限り説明いただく。
ねこのしっぽはコミケ市場では大手の印刷会社である。社長と専務は現役の漫画家で、漫画を印刷して欲しくて印刷会社を回ったのだが、当時の印刷会社では、コミケ市場など眼中になく、対応してもらえないことが続き、それではと自分で印刷を始めてしまったということである。そういういきさつなのでなるべく印刷会社らしくない名前にしようということで「ねこのしっぽ」という社名にしたらしい。社長・専務ともに「儲からない」と謙遜するのだが、十分な仕事量やコミケ市場を受ける受付スタッフや施設(Webや電話係、窓口)は整っている。
本来はデジタル印刷機のみでやりたいと言っているのだが、中ロット数(コミケ市場も大きいのだ)のものも多いので、半裁印刷機で本文(白黒ページ)を印刷するケースも多い。しかし、ペラ丁合で製本ラインを組み立てているところが同人誌指向ということである。ねこのしっぽはコミケ市場発展のまっただ中にいた会社なので、同人誌市場(コミケ市場)がどうなっていくのか?漫画でなくても小ロット出版市場を志向している印刷会社、また単なる小ロット印刷指向の印刷会社にとっても、ねこのしっぽのやっていることは十分に参考になるはずである。
このように3社ともにやる気満々であり、モデレーター役の郡司もスーパーポジティブなので、少し冷静なコメントも欲しいということで、フォーム工連山口専務に冷静なコメンテーター役をお願いした。最後にオフセット印刷の未来?デジタル印刷の近未来について5名で議論したいと思っている。
当日価格:18000円です。