オンラインカンファレンス・セミナー

2月9日(金) 13:00~15:00

【C5】次世代ワークフロー 結論編(RGB+CMYK混在入稿)

CMYKデータのみの印刷ワークフローが将来のためになるだろうか?
多様なカラー形式に対応で、多種類印刷方式で、最適な印刷物を作るための、次世代のワークフローを考える。

JAGATでは最新ワークフローを実践すべく、2019年からの出版物はデジタル印刷を基本として製作している。デジタル印刷らしく印刷技術の基本テキストになっている「みんなの印刷入門」は印刷(増刷)する度に改版して現在は第10版となっている。増刷は皆無と言いたいところなのだが、販売予測を誤って、第9版だけ二刷りが存在しているのはご愛敬と勘弁いただきたい。印刷白書も2023年度からオールデジタル印刷化している。もちろん毎月発行している会員向けの月刊誌JAGATinfoも2022年度の7月号からオールデジタル印刷化しているのだが、表紙(表1〜4)はカットシートタイプのトナー機で、本文はロールタイプのインクジェット機で印刷しているのだが、印刷所の頑張りもプラスしてほとんどトラブルなく移行することが出来た。デジタル印刷化も一年経ったので、次なるステージへ挑戦しようと「RGB+CMYK混在入稿」ワークフローに2023年度の7月号からトライし始めている。これまで総合研究会で二回報告してきたが、page2024カンファレンスで結論編として、従来印刷常識とされてきた「トラッピング処理は必要なのか?」「総インキ量は??」「USMは???」等々と検証してきた。その集大成として今回は最終報告編(最初のステップから解説)をお届けする。

RGB入稿というと再現色域を大きくする入稿方法と短絡されがちだが、かつての印刷メディアはメディアの王様だったので「印刷標準(Japan Color)に合わせろ?!」で誰も文句を言う人間はいなかったが、現在のメディアの王様はインターネットだ。RGBデータが主体になるべきであり、そんなワークフローまで考えたのが今回の「RGB+CMYK混在入稿」ワークフローである。「再現色域を大きくするだけのものではない」と言っても、JapanColorに無理矢理まとめるのと比較すれば、はるかにスッキリとトーン再現がなされている。そんな事まで総合的に報告するセッションである。

 
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当セッションの参加費は13000円です。

  • 山本 久喜
    東洋美術印刷株式会社 代表取締役社長
    1985年富士ゼロックス株式会社(現富士フイルムビジネスイノベーション)入社、慶應義塾大学ビジネススクール卒業後1991年東洋美術印刷に入社、同社でデザイン部門立ち上げ、2000年からデジタル印刷積極的に推進、近年はデジタルメディアを活用した幅広いプロモーション支援サービスを展開、地域活性化事業にも取り組む。 日本印刷技術協会理事/千代田区商工業連合会会長/一般社団法人千代田区観光協会副会長/一般社団法人むらまち結び代表理事
  • 久保 昌彦
    富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 デバイステクノロジー事業本部 デバイスプラットフォーム開発部 イメージングPF開発統括G 担当マネージャー
    1990年に東京工業大学大学院修士課程を修了し、富士ゼロックス株式会社(現富士フイルムビジネスイノベーション株式会社)に入社。 その後、カラー複写機、プリンターの高画質化に対する研究開発に従事。 商品開発部門に異動後、プロダクションプリンターの画質設計やカラーマネージメントシステムの開発を担当。 2023年にメタリックCMS技術に関する発明で、関東地方発明表彰を受賞。
  • 出口 慶
    株式会社日本HP デジタルプレス事業本部 カスタマーサクセス本部
    アカウントサービスマネージャー
    刷版メーカーにて、オフセット印刷プレートおよびプルーフシステムの技術サポートを経験した後、2019年より株式会社日本HPにて、HP Indigoデジタル印刷機およびPagewide Web Pressの重要顧客のサービス窓口およびビジネス開発を担当。オフセット印刷、カラーマネージメント、デジタル印刷、ビジネス開発と多岐に渡り活動している。
  • 庄司 正幸
    JAGAT 客員研究員 / システムプランナー
    製版会社を経て、2011年にDTP制作やシステム開発のエコーインテック株式会社に入社。テクニカルプランナーとして製版技術をベースとした画像レタッチ、カラーマネジメントシステムの構築などの技術的なサポート業務に従事し、セミナー講師やカラーマネージメントに関する書籍の監修をおこなった。現在はPDFをベースとした校正支援ツールの開発に従事している。
  • 笹沼 信篤
    JAGAT 特別研究員
    ~’19 キヤノン株式会社 電子写真方式プリンターの開発設計を従事。 DTPエキスパートマイスター。日本印刷学会/標準化委員。 ISO/TC130国内委員。JapanColorデジタル印刷認証委員。 ‘19~ 日本印刷技術協会 特別研究員
  • 郡司 秀明
    モデレーター
    JAGAT 専務理事
    1979年千葉大学卒業後、プリプレスメーカー(現在の株式会社SCREENホールディングス)入社。主として画像技術を担当し、デジタル技術の発展に注力する。2006年9月、今まで言い続けたソリューションの実行を目指して独立、現在は公益社団法人日本印刷技術協会の専務理事として印刷業界への啓蒙活動に励む。最近特に力を入れているのが「デジタル×紙×マーケティング」である。 日本写真学会理事、日本大学藝術学部講師で画像教育にも関わっている。「RGBレタッチ大全」「カラーマネージメント実践ルールブック」等著作も多数執筆している。