オンラインカンファレンス・セミナー

2月10日(金) 13:30~15:30

C5:価値創造時代のプライシング -印刷サービスの値付けに関する論考-

あらゆる指標が印刷価格の値上がりを示している。2月6日に発売予定の『印刷料金2023』(経済調査会)に掲載される印刷価格も、初の上昇が確実という。実際、印刷価格はどのように、どれくらい上がっているのか。調査結果の解説を踏まえて、印刷会社経営者の2人と対話する形で進行する。印刷会社からは、営業担当者が初の値上がりで戸惑っているとの声も聞かれる。そして印刷価格の値上がりは、物価高騰を吸収するのには十分なのか。また、経営者はどのように捉えているのか。そもそも、従来型の原価に希望利益を乗せて売価とする価格設定でよいのだろうか。

政府が推進するDX戦略には、こうした請負型の見積もり積算の在り方といった、従来の商慣行の変革にまで強く踏み込む言及も見られる。印刷会社の場合はどのように対応すべきだろうか。価格設定というセンシティブなテーマなので、なかなか言いにくい部分も多々あるが、できるだけ定量的なデータに基づいて議論する。印刷価格の値段が上昇しているということは、印刷発注者の意識が変わってきていることも意味しよう。初めて生まれたせっかくのこの機運から、収益改善に生かすためのヒントを探る。

 
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当セッションの参加費は13000円です。

  • 高見 隆登
    一般財団法人経済調査会 経済調査研究所 調査研究部 第二調査研究室 専門室長
    経済調査会入職後、2001年4月より「積算資料印刷料金」の担当として、印刷関連料金調査、発注機関における印刷発注・積算支援、印刷積算セミナーの講師業務に従事。
    著書『積算資料印刷料金』(担当)、『DTP積算の実際』(編著)、『印刷発注実務ガイド』(編著)。2020年より全日本印刷工業組合連合会 教育研修委員会 特別委員。
  • 岩村 貴成
    1972年生まれの現在50歳。生まれも育ちも現在も板橋区で過ごす。
    駒沢大学卒業後株式会社当矢印刷を経て株式会社オフセット岩村に入社。10年前に代表取締役になり現在に至る。
    組合活動は東京都印刷工業組合板橋支部支部長、印刷産業青年連絡協議会会長、東京青年印刷人協議会議長を経て現在全国青年印刷人協議会議長として活動中。
    趣味は映画鑑賞、大衆居酒屋巡り。美術館巡り。
  • 笹井 靖夫
    共立速記印刷株式会社 代表取締役社長
    1998年、岡山大学工学部電気電子工学科卒業。
    日本鋼管(株)(現JFEスチール(株))を経て、2010年に共立速記印刷(株)に入社、取締役経営企画担当。2012年に専務取締役、2015年に代表取締役社長。
    2022年からジャグラ・SPACE-21代表幹事も務める。
  • 藤井 建人
    モデレーター
    JAGAT 研究調査部長
    1992年から出版流通グループで経営管理、経営戦略、企業評価、M&Aなどに従事。
    2004年からJAGAT研究調査部で印刷産業、印刷市場、印刷経営、印刷メディア、地域活性の調査研究と助言・支援。
    共著に『印刷産業経営動向調査』『印刷白書』『印刷会社と地域活性』『「ニュース」は生き残るか―メディアビジネスの未来を探る』『パブリッシング・スタディーズ』など。
    中小企業診断士/法政大学中小企業研究所 大学院特任研究員