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2月7日(月) 13:30~15:00

C1:見える化紆余曲折

見える化実践塾一期生の今野印刷の河内氏(取締役生産事業部長)より、同社の見える化の取り組みプロセス、「できない理由」の乗り越え方、実現できたことそして今後の取り組みについて伺う。

 

JAGATでは、最初に見える化する経営管理指標として次の2つを推奨している。

1)日次付加価値の把握による先行管理
   ※付加価値=売上-材料費-外注加工費

2)案件別収支の把握による業務改善のPDCAサイクルをまわす

これらを実現するためにはMISを文字通り経営管理システムとして運用する必要がある。システムの運用ルールを明確化し、受注登録、実績登録、売上・仕入金額の早期確定など漏れなく適切なタイミングで正確なデータの入力が求められる。

しかしながら「できない理由」が次々と現れ取り組みが頓挫する会社が少なくない。

代表的なものとして以下が挙げられる。

 ・受注時には仕様が未確定で受注金額が決まっていない、あるいは決まってはいるが後で変更になる可能性が高いので確定するまではシステムに入力したくない。
 ・手間がかかるのでMISで予定表を作成したり作業実績を入力することができない。
 ・DTP制作の作業を始めるときに、まだ受注伝票が作成されていない。
 ・用紙代や外注費は請求書が届かないと金額が確定しない。

これらは各社共通する課題と言えるが、今野印刷での克服プロセスを伺う。

また、同社での特筆すべき取り組みとして、DTP制作部門の見える化がある。
 ・DTP制作作業の標準時間の設定
 ・標準時間をベースにした個人単位の予定表の作成
 ・予定時間に対しての実績時間の「見える化」(個人成績の見える化)
 ・人事評価への反映

個人主義に陥らないためにチームとしての目標も査定項目に加えることで、チームワークにより生産性向上も実現している。

 
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このセッションの参加費は、10000円 です。

当セッションの視聴料金は10000円です。

  • 河内 和史
    今野印刷 生産事業部/取締役生産事業部長
    上京して共同印刷に就職。製版部で9年ほど勤務。2003年に育ちの町である宮城で今野印刷株式会社にDTPオペレーターして入社。第32期DTPエキスパー ト、DTP技能検定1級取得。共同印刷時代の知識と経験を活かし、ワークフ ロー化によるヒューマンエラー防止対策や業務改善活動を取り入るなどの行動 力が評価され、印刷の数値管理および水なし印刷化推進役として工場長に抜 擢。以上の経験から上流のプリプレスからプレス、ポストプレスといった下流 までを縦断的に統括する生産事業部長に就任現在に至る。現在は生産現場への RPA導入や見える化実践塾1期生として先行管理の実現へ向け日々奮闘中。
  • 花房 賢
    (はなふさ さとし) モデレーター
    JAGAT 担当部長
    1992 年に社団法人日本印刷技術協会入職。研究調査部に所属。MISやワークフロー・JDFを担当する傍ら、標準原価を活用した利益管理システムの啓蒙活動および導入支援を行う。2010年より全印工連教育研修委員会 特別委員。 2018年2月より「見える化実践塾」を立ち上げる。